


Nuvole si addensano nel cielo
Nuvole si addensano nel cielo
Che importa… Sono contento
I Fenicotteri danzano sulla riva

Fiore
Opera di Maura De Nardis
Non nasconde
Il suo essere fiore…
Desiderio e ombra

I Fulmini nella Notte
I Fulmini nella Notte
Lasciano una lieve Pioggia
Il Tempo volge al Termine

ある鬼
2016年11月29日 オリヴァー作 (若林 美和・訳)
(著者の注釈:より短い描写を感覚に変形しようとしながら、最初の人をばかにした優越感の状態から最後には相対的な敬意に昇格させながら、この物語を読む)
俺は暗い影の中にいて、恐れの中に生き、精神のいたるところに忍び込み、存在したり、存在しなかったり、俺の本質は消えていき…あいまいで…あらゆるところで悪を象徴するが、結局は「鬼」、それが俺の本質だ。
俺は何も意識がない。いつから存在するのか?何が本当の目的なのか?俺はここにいる、それだけで十分だ。お前たちの存在の中でひそかにうろつく。お前たち小さきものは…俺を見ることすらできないのだ。だがしかし、お前たちが予期もしていない時に…俺は実行する…すばやく手に入れる、俺の大権はお前たちから奪うこと…思考や…行動や…お前たちの暮らしに躍り出て、とんでもないことをしでかす…お前たち…お前たち…!小さきもの…
そして、頃合を見計らって、俺はさまようのを止める。場所があるのだ…
ああ、そうだ!これにおいてはお前たちは優秀だ!お前たちは美の一角を造りだす。そして、俺はお前たちを憎むのだ!時々、このお前たちのぼろ屋で立ち止まるのが好きだ。俺は好きなのだ…意のままに動かすのが!…お前たちが安らぎの場所とも信じているところで…俺はまさにここで場に登場する:俺のあざ笑いがお前たちを追う…聞こえないか?そうだ!…そのとおりだ!お前たちはこの俺の執拗さを非難していたが、そのとおりだ…!かろうじて理解する何かに対してできることはわずかだ。
みろ…
林間の草地。小さなお堂のような建物。懸命になる人々…やつらの小さい人生においてどれだけの骨折りか!俺はもうやつらの間にいる。
やつらは何をしているのだ?そんなに敬意を払われている、あの小さい男は誰なんだ…?俺はぐるぐる回り、ある気配を感じる。お堂のような建物の向かいに光の存在を感じ、遠くにとどまり、俺は俺の道を行きながら愚弄する。
この場所は何だ?ある種の精神性と関係がある訓練をするあれらの場所のひとつに見えるが。弓と矢を使っている。ある程度の精神性に到達する方法だと言うが…時折、俺は関心を持つ、こいつら…人間…の心が磨かれるこの衝動に…!俺は立ち止まる、そうして、あちらこちらで、俺の権利や才能ややつらの骨折りを繰り返し邪魔することにおける俺の腕前を行使するために…。まだ何かこれというやり方はないが、ここに構えるとでもするか…
…永遠であるものにとって、時間なんぞどれほど取るに足らないことか。やつらは気付いている、俺がここにいることを感じている、確信し得てはいないとしても。だが、やつらはより頻繁に小さい男に-俺にはもはややつらの師だとわかったが-助言を求めている…俺はやつに対して俺の威風を見せないように漂う…やつは俺を見ている…そんなばかな!ありえない!やつは見えないはずだ…にもかかわらず、俺はほぼ確信している、やつが何らかの方法で…そんなばかな!
…
今日は特別な日。大勢の人々が待っている。やつらの儀式のひとつかもしれぬ、完全に到達しないことにおける限度を超えるために。それほどせずして、小さい男が姿を現す。やつの持つ一番の晴れ着を着たにちがいない。やつは弓を持っているが、ひとつとして矢は持たない…!確かなまなざし、決然とした歩み、正確な動き…!立ち会うものたちは、敬意…畏敬の念を持って観ている!
今や、やつは道場の中心にいて、見回す…なるほど。やつは俺を倒すためにここにいるのだ!おかしなことだが、俺は楽しんでいる:ぴょんぴょんと俺はやつの前に飛び出し、俺の全ての力でやつにいどむために直立する。まして、やつは見えないのだから…まさか!またあのまなざし、あたかも知っているかのように…前に弓を掲げ、歩き始める…矢のない弓を俺に向けて!俺はやつを冷やかし、からかい続け、ものともしない。やつは虚空を見つめ、立ち止まる。やつは弓の弦(つる)を軽く張り…振動を起こす…
音…ちくしょう!…何かが俺に当たり、俺は地面に倒れ…のたうつ!分からん…急いで起き上がる!何が起こっているんだ?俺の世界に属する力よ!何故、有り得るのか?…じっと見る…風…が立ったか?…有り得ない、俺は一度も世俗の自然力を知覚したことがないのだ…このようには!
あたりでは何が起こっているのか?男は道場の中心に戻っている。そして…やつも他のやつらもこの風を感じていない!俺は持ちこたえているが…やつは道場の他の側の方へ進んでいる…だが、今や俺は準備が整った。もうやつは俺を驚かせないだろう!俺はやつの前にいたいと、数歩動く…風が…今他の方向からやって来る…この状況を理解せねば!俺は様々な方向に動き、まもなく、風は…道場の中心に根源があることが明らかだ…!旋風のようで、外側の方向に押し寄せる!今までに全く感じたこともない…!しかし、男はほぼ他の境界線に着いた…素早く俺は再びやつの前に立つ…弦(つる)は振動し、そして…俺はかぎ爪を踏ん張る…この力が俺を再び襲撃する…すんでのことで俺を制圧しないが…風の圧力は増した…嵐の中にいるようだ…自分の動きをよく統制できない…有り得ない!どうしてやつはできたんだ?これは何の力だ?対抗する!男は…どこだ?よく見えない…やつはまた別の側に行っている…やつに追いつくことができない…かろうじて立っていられるぐらいだ…弓だ!…くそっ!弓は三度目の音を発する!…痛撃…これ以上持ちこたえられない!俺は外に投げつけられた…広々とした野原に…
静けさ…!俺は再び立ち上がる…あちらから遠いところで…躍進する…せねばらなぬ!戻らなければならないのだ!
なんという力が…俺をまだはねつけるのだ…もう無理だ!俺は追われて、敗北した!
この場所から俺は退散するさ!俺の永遠の当てもないさまよいにおいて、二度と見くびらないでおこう…しかし、何だこの新たな敬意は!お前たち…小さきものたちよ!だが、お前たちは自身の存在を高めるこの力を持つ…二度と!二度とは見くびらないでおこう…!
(神道においては、現在でも、いくつかの儀式において重要な場所の浄化のために特別な弓々を使用する。その目的は、ある霊的な力を保持し得ると信じられていることによる。昔は、弓の持ち主の侍の精神も内部に宿り続けるだろうというのが一般的な考えであった。このことより、見えない矢を浴びせるように、弓の振動と共に霊的な力をほとばさせながら、この弓の力が様々な病を阻止し得、鬼に対抗し得るということがあった)
オリヴィエーリ・ピエトロ・パオロへ、文体形式に関する貴重な助言の数々に感謝します。